【バンデリア国定公園】ニューメキシコ州バンデリア国定公園Bandelier National Monument
ニューメキシコ州の州都アルバカーキから、車で2時間程北上した場所に位置するバンデリア国定公園、ここはアメリカ最古の都市とも言われるサンタフェからもほど近い国定公園です。
バンデリア国定公園の魅力は、何と言っても蜂の巣状に穴のあいた不思議な岩山です。しかし実は集合体恐怖症の私には、このバンデリア国定公園はハードルの高い場所でした。
でも絶景をまとめているYOUTUBE動画で、私がテンション高めに言い続けている「一生のうちに一度は行ってみたい、アメリカの絶景スポット!!」が建前だけにならない様、頑張って行ってきました。
では、この蜂の巣の様な岩山で何が起こったのか、何者がここに住んでいたのか、順番に見ていきましょう。
と、その前にゴチャゴチャうんちくはいいから絶景だけ見たいというアナタはこちらをご覧ください。↓↓
目次
バンデリア国定公園の魅力、蜂の巣状の岩山の正体とは?
(集合体恐怖症のせいで、写真を見るだけでも体がムズムズしてきます。)
蜂の巣状の岩山の正体、実は凝灰岩(ぎょうかいがん)という火山灰が蓄積してできた岩石。
凝灰岩(ぎょうかいがん、英: tuff[1]、タフ)は、火山から噴出された火山灰が地上や水中に堆積してできた岩石。成分が火山由来であるが、生成条件から堆積岩(火山砕屑岩)に分類される。
典型的な凝灰岩は数mm以下の細かい火山灰が固まったもので、白色・灰色から暗緑色・暗青色・赤色までさまざまな色がある。塊状で割れ方に方向性はない。凝灰岩は層状構造(層理)を持たないことも多いが、大規模な噴煙から降下した場合や水中でゆっくり堆積した場合は層状をなすこともある。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
先住民のプエブロ族は、この無数に穴のあいた凝灰岩の特徴を生かし、矢じりや先端の鋭利な研削工具を用いて直接穴を広げ、そこを住居としていました。
同じプエブロ族が作ったとされる住居遺跡の中でも、チャコ文化歴史公園(ニューメキシコ州)や、世界遺産にも指定されているメサ・ヴェルデ国立公園(コロラド州)は、掘った岩をレンガに加工して住居を作っているのに対し、このバンデリア国定公園で保護されている横穴式住居は、岩にあけた穴自体を直接住居にしているという特徴があります。
バンデリア国定公園では、何が見られるの?
上記でご紹介した蜂の巣状の岩山はもちろん、先住民の残した居住遺跡や壁画なども見られます。さらに観光者様に、実際に居住スペースだったとされる岸壁の途中の穴の中に入ることもできます。この写真以外にもいくつか存在しますが、実際登ってみるとかなりの高さがあり、下をみると足がすくんでしまう程でした。
その昔住んでいたプエブロ族は、この穴に(家に)登る為に毎日ロッククライミングをしていたのか、また子供の場合はどうしていたのか、想像は膨らみます。
バンデリア国定公園で、その昔何が起こったのか?
バンデリア国定公園には、1500年頃を境に忽然と人の姿が消えたという伝説が残っています。とは言うものの、現実的には食料を求めて住み替えたと言う説が濃厚とされています。
住んでいたのは何者?
バンデリア国定公園として保護区に指定されているフリホレス渓谷(Frijoles Canyon)には、プエブロ族の先祖となる先住インディアンが住んでいました。そのプエブロ族の先祖、つまり古代プエブロ人は、アメリカの歴史が始まる以前からアメリカに住み着いていたアメリカ先住民族とされています。実は、考古学者たちは現在もプエブロ族の文化出現については議論を続けており、はっきりと分かっていませんが、紀元前1200年頃とされています。
バンデリア国定公園を訪れる際の注意点
バンデリア国定公園もまた、イエローストーンなどの国立公園と同じく公園内はペット同伴禁止となっています。暑い季節はペットホテルに預けことを強くオススメします。涼しい季節に限り、日陰の下に駐車しペットを車の中に置いた状態で公園内を散策することができます。ただし公園ホームページによると、”車内のペットがうるさく吠えたり、パニックを起こしている場合は、やむ終えず窓を割って救出することがあります”と注意書きが添えてありました。我が家が訪れたのは5月のまだ涼しさが残る時期でしたので、公園駐車場から少し外れた山道にある木陰に駐車し、問題なく散策を終えることができました。
おまけ
ちなみに、通常バンデリア国定公園を訪れる際は、ビジターセンターに自家用車を置いてシャトルバスに乗り換えて行かなければいけませんが、小さい子供や高齢者、ペットが車内に同乗している場合は、公園まで自家用車で乗り入れることができます。公園下のゲートにて申し出ればOKです。